2001年1月31日・水曜日 ◆MOTHER公演「インビジブル・タッチ」◆
独立したばかりの国へ、大使館員としてやって来た一家4人。
風采の上がらない夫、夫の上司と浮気中の妻、殺人事件の容疑者になってしまった娘、事件以来、失語症になって、とんちんかんな会話しかできなくなってしまった息子。
そんな問題てんこもりの一家が、現地人と外務省の役人との一触即発の中で、右往左往する「ハート・ウォーミングなスラップスティック・コメディ」。
私にとっては、初MOTHER。
辛うじて、升毅と牧野エミをテレビで知ってる程度で、しかも今回の芝居についての前知識も皆無。セリフも早口だし、最初は状況がわからず、どこで笑ったら良いものやら。
だ、だいじょうぶかな・・・と不安に駆られる中、物語がどんどん進んでゆくとこれがだんだん面白くなってきました。
牧野エミの現地人の「おばば」がなかなか良くて、実は◇◇◇で、さらには◆◆◆で、
さらにさらに◎◎◎だったのです(って、わけわからん? でもこれから見る人もいるから書けない)。◇◇◇と◆◆◆は予想できたけど、まさか◎◎◎だったとは! ◎◎◎というオチは私好みだ〜〜〜。o(^o^)o。
と言うわけで、初MOTHER、楽しかったです!
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2001年9月8日・土曜日 ◆関西芸術座公演「ビート・キッズ」◆
大阪の西成区にある関西芸術座で、風野潮さん原作の「ビート・キッズ」の公演があったので、一人で観にいってきました。
アカンタレの父親と、病弱な母親、そして祖母との貧乏暮らしをする天然ボケの英二と、楽器店の一人息子として育ち、金銭的には裕福だけれど家族の愛情に飢える七生の二人をメインに、大阪の中学のブラスバンド部を舞台にしたお話です。
原作とは微妙に設定が違っているのだけど、英二の天然ボケぶりとか、七生のかっこ良さとか、キャラクターの性格が原作そのままで、みごとに演じられていて、とても良かったです。
英二のお父ちゃんや、おばあちゃん、そしてブラバンの仲間たちも、生き生きとしていて、ほんとうにこういう人たちがいるような気がしてしまいました。
演奏シーンもあって、お芝居の練習の他に、楽器の練習までやらなくちゃいけなくて、大変だったろうなあ、と思います。音楽的な素養の皆無な私には、演奏の上手下手はわかりませんが、もっと演奏シーンがあっても良かったかなあ、と思うぐらい楽しかったです。
思ったより小さな舞台で、こんな狭いところでやるの? って思ったのですが、なかなか階段などのメリハリがうまく作ってあって、役者さんが舞台に立って演じ始めると気にならなくなってしまいました。
あと、なんだかんだで、モノを食べるシーンが異常に多くて、しかもホントに食べるんで、ちょっとびっくりしちゃった。ゆでたまごから始まって、パンだの、スイカだの、最後は晩ご飯まできっちり食べてたし。生活感を出すためでしょうか?
舞台のたびにこういう消えモノ(?)を用意するのは、裏方さんも大変そうです(^-^;)。
このお芝居は、このあと、来春から全国の中学や、高校、おやこ劇場を通じて公演されます。もしかしたらみなさんの町の学校や、ホールにも行くかもしれません。機会があったら、ぜひ観にいってくださいね。
関西芸術座では、12月22日、23日に森絵都さん原作の「宇宙のみなしご」を上演するようです。良かったらこちらもどうぞ。私も行こうかなぁ・・・とは思ってるんですが・・・12月にならないと決められないです。はい。
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2002年1月26日・土曜日 ◆第3回
王立劇場 『王立寄席』◆ ワッハ上方演芸ホールで上演の第3回王立劇場『王立寄席』に行って来ました。
脚本・演出が後藤ひろひと、出演が松尾貴史、三上市朗(劇団M.O.P)、栗根まこと(劇団☆新感線)、腹筋善之介、板尾創路、山内圭哉(Piper)、松永玲子(ナイロン100℃)、後藤ひろひと(Piper)。
お芝居? 寄席? なに? と思いつつも、粟根さんファンの友人に便乗して、チケットを取ってもらいました。粟根さん以外の役者さんは、ほとんど存じ上げないので、あまり期待してなかったのですが・・・いや〜、もう全編笑いっぱなしで、お腹が痛くなっちゃったよ〜。
寄席のスタートが「象印ヒント・ピント」の漫才。これで、つかみはオッケー! 出身国のデタラメなお国言葉で客席に話し掛ける場面があって、同じようにデタラメ言葉で返事が返ってきたりとかね(ホールのロビーでぼんち・おさむのおさむちゃんを見かけたのだけど、どうやら客席から返事したのはおさむちゃんらしい)。
その他、キッチュと松永さんは古典落語。前座の落語家さんなんか目じゃないくらい、堂々とした落語で、なかなかのものでしたが、ジェームス亭カーク師匠のスタートレック落語がさらに素晴らしく、秀逸でした。
「スター・トレック」のカーク艦長が再就職のためにハローワークに出かける、という落語。このままSF大会に持って行って、SFファンなみなさまにも、ぜひ、お見せしたかったです(お囃子もスタートレックバージョン!)。
お目当ての粟根さんは、まこ七・まこ八として、山内さんとの二人羽織を披露。いまさら二人羽織? って感じですが、粟根さんが映画紹介をしゃべくり、背後から山内さんがオーバーに手振りをつける、というものです。しゃべくりと手振りの絶妙の間合いが最高!!
あと、板尾さんのクールな紙きり芸も爆笑だったのですが、この紙を切る間を持たせるために登場したのが、お茶子さん役のテントさん。最初に「人間兵器」と紹介されて舞台に登場したテントさんを見て、反応がきっちり二手に分かれてましたね。「誰、あれ?」という皆さんと「えっ! テント!」という濃い方々と。
テントさん、上岡龍太郎さんのお弟子さんです。一度見たら、絶対忘れない、忘れられない芸風の芸人さんなのだけど、めったに生では見られませんし、テレビではもっと見かけない、という貴重な芸人さんなのです。「蜘蛛」や「人間パチンコ」などの芸も披露。
この舞台は関西ローカルで、4月の某日深夜に放送予定だそうです。どうやら、粟根さんの代わりに中島らもさんが出演した公演の時にカメラが入っていたそうなので、二人羽織は見られないかな・・・残念。
「Piper」 http://www.piper-z.com/
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2002年9月22日・日曜日 ◆「BIG
BIZ 〜宮原木材危機一髪!〜」◆
後藤ひろひと・作、G2・演出の「AGAPE store」第6弾。
某金持ちが税金対策のために作ったペーパーカンパニー宮原木材。そこでアルバイトの電話番をする結城(粟根まこと)のもとに、幼なじみの健三(松尾貴史)が訪ねてくる。
健三のせいで幼いころから不幸な目にばかりあってきた結城は、なんとか彼を追い返そうとするんだけど、それが裏目に出てしまい、とんでもないことに・・・。
結城が席をはずした間に、健三が仕事の依頼の電話を受けてしまい「木材なんかどこにもないんだ!バレたらブタ箱入りだ!」と大パニック。しかも、信じられないほどの大口の注文。
そこへ、間借りしている貧乏画家(後藤ひろひと)や、リストラで求職中の男(八十田勇一)や、盗聴マニアのオタク少女(松永玲子)が順番に加わり、事態はどんどんややこしくなってゆき・・・・・。
舞台はややアンティークなレトロビルの一室。
そこに、机が2つに、電話が2つ。登場人物は5人のみ。
架空の会社であることをごまかすために、電話がかかってくるたびに健三がいろんな声で応対するのが、もうむちゃくちゃ楽しい。キッチュは、もともとモノマネで出てるんだからウマクてあたりまえだけど、とにかくどんどんいろんなモノマネが披露されて、笑いっぱなし。
さらにシナトラ好きの画家を演じる後藤が、イタリア語だのスペイン語だので電話応対するし、オタク少女は突然天才ハッカーに変身するし、もう大騒ぎ(^^;)。
まじめで小心モノの結城くんを演じる粟根っちが狂気に走る様子は、これまた鬼気迫る演技で、あいかわらず目つきがコワイ。
劇団☆新感線の男優陣が次々と太ってデブ化してゆくなか、粟根っちはかわらずスマートでかっこいいのは嬉しいよね。
大阪公演のあとは東京の全労済ホール/スペース・ゼロにて、9月28日〜10月6日に同じものを上演とのことです。
三谷幸喜系のドタバタ芝居がお好きな方になら、きっと面白いと思っていただけると思いますよん♪♪♪
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2003年3月9日・日曜日 ◆『BIGGER
BIZ 〜絶対絶命!結城死す?〜』◆
近鉄小劇場での『AGAPE store #7』、『BIGGER BIZ 〜絶対絶命!結城死す?〜』を観にいってまいりました〜。
これは前回の『BIG BIZ』の中で、ドタバタの末に出来上がった結城ビッグ・ビズ・エンタープライズのその後を描いた、さらなるドタバタ劇。
大企業に成長した結城BBEに会社存続をかけた危機が訪れた。ミラノの富豪との契約が切れ、再契約のためにシンガポールに集結したメンバーを待ち受けていたのは、新しい代理人となる川島(三上市朗)が巧妙に張り巡らせた大きな「罠」だった。
天敵でもある旧友の健三(松尾貴史)が現われたせいで錯乱状態に陥り、使い物にならなくなった結城社長(粟根まこと・声だけ出演)の穴を埋めようとする新入社員の加賀(坂田聡)は健三に振り回されてどんどん墓穴を掘ってゆくことに・・・。
ホテル社長に転身した神崎(後藤ひろひと)と支社長の木太郎(八十田勇一)は誤解の積み重ねでさらに事態を悪化させるのみ。そこにインターポールに追われる皿袋(松永玲子)が現われて川島の企みが明るみに・・・。
もうとにかく、誤解が誤解を生み、タイミングの悪さが事態を最悪の方向へ導くんだけど・・・皿袋の登場で一発逆転の大技が炸裂! 罠にはまったのは、さて、だあれ?
というわけで・・・笑いすぎてお腹痛い。
今回の公演のチケット「C列6番」! 前から3列目か〜〜!? と思ってたら、6番はC列からしかなかった。うひゃ〜〜、一番前だよ〜! すげぇ〜〜。
皿袋さん(松永玲子さん)の別人格「サラ」の登場シーン。「あ・は〜ん。う・ふ〜ん」なサラちゃんを前に、夫は「こんな近くで見られてめちゃラッキ〜〜!」とスケベなオッサンに豹変してしまった(^^;)。
でも、ホントに松永さん、スタイルも良いし、綺麗だったよ〜♪
欲を言えば、粟根さんが出てないのが残念でした。
昔は『劇団☆新感線』の芝居もこれぐらい前で見られたんだけど・・・最近、チケット取るだけで精一杯だから。今回も、粟根さんが出てたら至近距離で見られたんだけどな〜。
さて、次は『BIGGEST BIZ』! ますます期待が高まるゼ!
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2003年4月14日・月曜日 ◆ドラマ愛の詩
「パパ・トールド・ミー」◆
榛野なな恵さんのマンガのドラマ化で、12日からスタート。
夫も原作のファンなので、ビデオに録画しておいて、一緒に見ました。
小説家のお父さんと2人暮らしの小学生の知世(ちせ)ちゃんの生活をメインにした物語なんですが、この知世ちゃんがなかなかイイんですね〜。
知世ちゃんもお父さんも好きだけど、私の一番のお気に入りはお父さんの妹の百合子さん。
ドラマでは華原朋美が演じているので、イメージが全然違うんで、ちょっとアレなんですが・・・まあ、ドラマはドラマってコトで(^^;)。
このドラマに関しては、誰が誰の役を演じても納得できるものではない、って気がするんで、しようがないですね。
おまけに、ドラマでは舞台が宝塚になってるし(^^;)。え〜〜〜、関西弁でしゃべる知世ちゃん!? おいおい(^^;)。
でも、ビックリしたのはそんなことじゃなくて、脇役なんだけど、売れないロックミュージシャンの「まさおちゃん」!
原作ではピンクに染めたロングヘアーがトレードマークの美形のお兄さんなのに・・・ドラマでは、毛がない! いや、ちょっとはあるけど・・・美形でもない!
もう大爆笑!!
画面に山内圭哉の姿を発見した時は、目が飛び出すくらい見開いて、さらにその彼が「まさおちゃん」だと知って、目が点になってしまいました。ははは・・・。
ちなみに、山内さんは『Piper』
(後藤ひろひとと川下大洋と山内圭哉の3人の演劇ユニット)の役者さん。
NHKの「ドラマ愛の詩」サイトでは、このドラマが原作とのギャップが大きいことで、原作ファンからかなりの怒りを買ってしまい、BBSで物議を醸しているようですが(^^;)、気に入らないなら見なきゃいいのに・・・と私なんかは思いますけどね。
私は、とりあえず「まさおちゃん」をチェックしないといけないから、毎回見るよ〜ん。
なんかやらかしてくれそうで、楽しみだも〜ん。
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