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2003年4月22日・火曜日
◆四天王寺・聖霊会(しょうりょうえ)舞楽法要◆
聖徳太子ゆかりのお寺、四天王寺さんで、天王寺楽所・雅亮会の『聖霊会舞楽法要』がいとなまれたので、仕事休んで(^^;)行って来ました。
家庭訪問があったり、GWだったりのこの時期、あまり休みたくはなかったのですが(5月の給料、雀の涙だ〜)相棒のパートさんも「良いよ」と言ってくださったので、えい!っと休んでしまいました。
詳しいことは雅亮会のHPを参照していただいたほうが確かなのですが、聖霊会は四天王寺さんの亀の池の石舞台で、仏さま(聖徳太子?)に舞楽を奉納する儀式で、昼過ぎから夕方まで僧侶による読経や声明をまじえながら、次々に雅楽を演奏し、舞が舞われます。
一昨年、初めて行った時は長時間立ちっぱなし(無料で見学できる代わりに席はないんです。一部有料席はありますが)で腰が痛くなり、去年から折りたたみイス持参の私(^^;)。
12時半ころに始まるみちゆき(入場行進みたいなものですね)の時には、かなり人が多いので、舞台を見ようと思ったら座ってる場合ではないのですが、時間とともに人が減ってゆき、途中からは余裕ができるので、隙間にちょこんと座ってしまえばこっちのもの。
5時40分、最後の『散手』が終了するまで、座ったり、立ったり、移動してみたり・・・景色を眺めたり、亀の池の亀を観賞したりしながら、舞楽をのんびりと楽しみました。
緑の木々に赤い舞台と鮮やかな衣装が映えて、まるで一枚の絵のように美しかったです。亀のの〜〜んびりした動きを眺めながら聞く雅楽の音、思わず寝そう・・・って、ヲイヲイ(^^;)。
そうそう、聖霊会が始まる前に境内に並んだ屋台や、フリーマーケットをのぞいてまわったんですが、これがまたディープな商品が多くて「誰が買うのん。これ・・・」と思うような「お宝」がいっぱい(^^;)。マニアックな品々は一見の価値あり!(ホンマか!?)
200円払って拝観した宝物殿には、舞に使用する面なども展示されていましたが、聖徳太子と四天王の切り絵を見つけて、思わず「ラッキー!」と思っちゃいました。先日、某百貨店で展覧会を開かれた宮田雅之さんの作品でした。展覧会には行きぞこねてしまったけど、こんなところにもあったのね〜〜。
のんびり、まったりな一日でした。
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雅亮会の舞楽曲目解説にリンクさせていただいています。写真ありのものもありますので、ぜひご覧下さいm(__)m。
★振鉾
★蘇利古・・・・・長方形の布に人面の抽象図をかいたといわれる「雑面」(ぞうめん)が特徴。
雑面って、ほら、岡野玲子さんの「陰明師」の10巻の表紙になってる、アレ(^^;)
★賀殿
★菩薩・・・・・・舞は失われて、絶えてしまったそうです。でも、菩薩の面がものすごく迫力あります。
★獅子・・・・・・これも舞は絶えてしまったので、所作だけ。お正月の獅子舞を想像すると大ハズレ(^^;)。
★迦陵頻
★胡蝶・・・・・・迦陵頻と胡蝶は、童舞(わらべまい)。
迦陵頻の子どもたちがすごく小さくて、かわいかったですよ〜〜。
★八仙・・・・・・クチバシがついた面と、変わった形の兜が特徴的。鶴を模しているそうです。
★太平楽・・・・・・これが儀式の最後の舞楽。途中でかがりに火が入れられます。
★散手・・・・・・儀式のあとに「参拝者」のために1曲。去年は採桑老、一昨年は蘭陵王(らんりょうおう)でした。
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2002年5月25日・土曜日
◆京極夏彦作/大蔵流茂山家
「妖怪狂言」◆
夫と2人で狂言を見に行って来ました。
夫は学生時代から古典芸能ファンなので、落語に歌舞伎、文楽に狂言と、ひととおり見に行ってて、私もデートで歌舞伎と文楽には連れて行ってもらったことがあるんですが、狂言は初めて。
京都の大蔵流茂山家の「今日も元気だ!狂言会Part.4」ということで、演目は、京極夏彦作の「妖怪狂言」。
夫も、結婚してからは狂言に行ってないはずですが、今回は妖怪好きの夫としても見逃せないと思ったんでしょう。私も便乗して連れて行ってもらいました。学校の授業で狂言を勉強して「見てみたい」と言ってた息子も誘ったんだけど「今回はやめとく」と言うので、息子は留守番。
まず古典の「梟」、そのあと京極氏の作という「狐狗貍噺」「豆腐小僧」の2作が上演されました。セリフが解り難いかも・・・寝ちゃったらどうしよう(^^;)と思っていたんですが、3作とも面白くて、ついつい惹きこまれて笑ってしまっていました。
「梟」は、山から帰った父親が梟に憑かれてしまい、息子が山伏に祈祷を頼むのだけれど、山伏が必死に祈るほど父親の様子はおかしくなり、さらには息子もおかしくなって、しまいには・・・というストーリー。
そして新作の2作ですが「狐狗貍噺」は、主人にヒマを出された太郎冠者が、嫁入り行列からはぐれたという長者の娘と出会い、山中を当ても無く歩いているところへ人を食らうという山犬に襲われます。
そこへお坊さんがあらわれ2人を助けてくれるのですが、これが狸で、2人を騙して金を巻き上げてしまいます。ところが騙されたのを知った山犬が戻ってきて、食うの食わないのという騒ぎになり・・・気が付くと巻き上げた金が葉っぱに・・・という馬鹿し合いの物語。
最後の「豆腐小僧」は、誰からも一度も恐がられたことがないという妖怪の豆腐小僧が、せめて死ぬまでに一度人を脅かしてみたいと思い、行き会った太郎冠者の助けを借りて太郎冠者の主人を驚かそうとするのですが、この主人、豆腐小僧を恐がるどころか、豆腐をうばって食べたがるありさま。そこへ雨が降ってきて、豆腐小僧の笠を被り、豆腐を奪った主人は・・・という話。
けっこう先は読めるのですが、仕草や間合いの妙とでも申しますか、奇妙な面白みがにじみ出ていて、思わず笑いが・・・。
終わってからパンフレットに茂山あきらさん、逸平さんのサインをいただいて帰って来ました。
★★★おまけ★★★
「妖怪狂言」の会場では、当日のパンフレットのほかに、茂山家の本「和らい袋」や、以前私が読んで「読書日記」にも紹介した狂言の解説本「茂山宗彦・茂山逸平と狂言へ行こう」なども販売されておりました。
そして「今回の限定発売」という京極夏彦作「妖怪狂言」の脚本が・・・。
しかも、この脚本、オリジナルのてぬぐい付き!!
夫は「く〜〜〜、3000円!」とうなりつつも「限定発売」という言葉に屈し、サイフから3000円を引っ張り出して購入。
パンフレットと「和らい袋」と合わせると、なんと一気に5000円の出費。
脚本は特殊な形に断裁されており「大極宮」のロゴ入りのビニール袋に入っておりました。
それにしても・・・3000円はぼったくりだよ(^^;)。
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2002年4月22日・月曜日
◆四天王寺・聖霊会(しょうりょうえ)舞楽法要◆
大阪の四天王寺さんの「聖霊会(しょうりょうえ)舞楽法要」に行って来ました。
極赤色の曼珠沙華を模したオブジェが四隅に飾られた、重要文化財の石舞台の上で、国の重要無形民俗文化財に指定された舞楽が、聖徳太子様の御法要のために奏でられ、舞われるという年に一度の行事です。
・・・って、これで合ってるのでしょうか?
牛四頭分の皮からなるという、二つの大太鼓がどーん、どーんと迫力のある音を響かせ、雅楽の調べが流れる中、まず最初に「振鉾(えんぶ)」、続いて「雑面(ぞうめん)」をつけて「蘇利古(そりこ)」が舞われました。雑面っていうのは・・・「陰明師」や「千と千尋の神隠し」にもちょこっと出てきてましたが、長方形の布に人面の抽象図を描いたものですね。
そして「万歳楽」「菩薩」「獅子」のあとに、小学生の男の子が舞う童舞(わらべまい)の「迦陵頻(かりょうびん)」と「胡蝶(こちょう)」が登場。
それぞれ緑と朱色の衣装に、背中に鳥の羽を着け、天冠に花を挿して、飛びはねるように舞われます。
去年、初めて舞楽法要に行ったのですが、着いた時間が遅くて、ちょうどこの童舞のラストのところから見ることになり「もうちょっと早く来れば良かった〜〜〜」っと後悔し、来年は他のはともかくこれだけは見よう、と思ったのでした。
まあ、去年は最後に「蘭陵王(らんりょうおう)」を舞われるということで、それが目当てで行ったもので、これはこれで大満足だったんですよ、もちろん。
今回、創立記念日で学校が休みだった息子も一緒に連れて行ったため、童舞が終わったところでちょっと休憩を取りました。いや、大人の人でも「飽きてくるなあ」と言って少しずつ帰って行かれるので、ま、子どものガジラが退屈しちゃってもしようがないですね。
屋台で焼きそばとお好み焼きを買って食べさせてるうちに「延喜楽(えんぎらく)」が終わってしまい、戻ってきたら奉納のラストを飾る「太平楽」に入るところでした。
この舞の途中で、舞人が太刀を抜くのを合図に、舞台四隅のかがりに火が入れられるのが決まりになっているそうで、同時に堂内の聖徳太子御影が巻き上げられて還御されるので、この舞がないと終われないという聖霊会の定番。
そして、最後に「来ていただいたみなさんのために」ということで「採桑老(さいそうろう)」という舞曲が舞われ、終了しました。
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2001年4月22日・日曜日
◆四天王寺・聖霊会(しょうりょうえ)舞楽法要◆
大阪、四天王寺の石舞台で行われた「聖霊会舞楽法要」に行って来ました。
午後1時〜5時までということだったので、梅田で雑用を済ませてから天王寺まで戻り、四天王寺へ。
四天王寺さんには、10年ほど前(?)に夫と姑に連れられて行ったことがあるものの、お彼岸の大混雑の中、わけもわからず着いて行っただけで、よく覚えていません。亀の池に亀がいっぱいいた、という記憶だけ。
3時過ぎに石舞台にたどり着くと、ちょうど舞台では子どもが舞っているところ。「胡蝶」でしょうか。衣装もかわいくて、良い感じ。
青い空と木々の緑を背景に、舞台の四隅を飾る曼珠沙華を模したという朱色の玉が鮮やかに輝いて、風に五色の幕がひるがえるさまは、それだけで美しく、そんな中で雅楽が奏でられ、舞台で舞いが舞われ、読経の声が低く謡うように流れ・・・。
ただ、お天気のわりには寒い日で、時間とともに風が冷たくなっていったのと、立ちっぱなしなのが、けっこうつらかったです。それでも、ラストに「蘭陵王」が観られて満足、満足。
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1999年12月☆日・☆曜日 ◆「歌舞伎衣装展」◆
大津で開かれた同窓会の帰りに、「美術館えきKYOTO」で開かれている「歌舞伎衣装展」を見に行きました。
歌舞伎自体は2回しか見たことなくて、しかもどっちも「歌舞伎鑑賞教室」としての公演だったので、初心者向きのものしか見たことないんですが、あの絢爛豪華な衣装を間近に見られる機会はそうないだろうと思い、同窓会参加を決めた時から、予定に組み込んでいたのでした。
う〜ん、なんちゅうか、やっぱり「すごい」です。それに、かなり重たそうだよ〜。結婚式で打ち掛けを着て、肩が凝っちゃった私には「うへ〜」って感じですね。打ち掛けなんか布団かついで歩いてるようなもんだしね。
でも、中にひとつ「着てみたい」と思うのもありました。けっこう着せ替えごっこというか、変身写真って撮ってみたい人なのです(^−^;)。神戸の異人館でも、東京ディズニーランドでも、変身写真を撮ったので、次は映画村か東山界隈で舞子さん変身写真に挑戦してみたいんだけど・・・ちょっと年食い過ぎ?
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