2002年 4月29日・ 曜日
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★★★その2・建仁寺展の巻
三十三間堂を出て道を渡ったところに京都国立博物館。うう・・・でかい。展示物だけでなく、建物自体が重要文化財だけあって、趣があってなかなかよろしいのです。 風神雷神マニア(?)の夫は、会場前に張られたテントの風神雷神グッズ売り場で、すでに顔つきが変わってしまって、声が裏返っている始末。 それをなだめて、とりあえず展示場内へ・・・。 当然のことながら、ガジラにはこんな展示は退屈なだけで、入る前からすでにうんざり顔だったんですが、館内の音声案内用の機械を借りてやったところ、番号に合わせての説明を聞きながら、自分のペースで展示物を観て廻っていました。 時々、夫や私を探しにやってきて「これはここの説明には書いてないけど、テープの案内でこういうことを言うてる」と解説してくれたりしました。 私は、年代や名前を覚えるのが大の苦手なので、この手の展示物を見ても、あまり説明を読んだりしないんですよ。だって、読んだシリから忘れちゃうんだからほとんど役に立たないですよね。 でも、観るのは好きなの。 知識はあったらもっと面白いとは思うけど、なければないまま、目の前のものを楽しんだらいいじゃない? って思っているから「綺麗だなぁ」とか「カッコ良いなあ」とか、中には「なんでこんなもんが国宝?」とか(^^;)、ね。 でも、宗達の「風神雷神図」と、海北友松「雲龍図」はやっぱり迫力があって、良かったです。 常設展も見学したのですが、企画の「建仁寺展」だけを観て帰られる方が多いのか、人もまばらでひっそりとしていました。 でも、薄暗くてひんやりした館内の片隅、椅子に腰掛けてぼーーっと展示物を眺めていると、ストレス解消になって良い感じです。 今回の風神雷神ツアー(?)で、仏像や絵画や陶磁器などさまざまな展示物を見て廻った中で「私はやっぱり人の形をしたものが好きなのかなあ」と、あらためて思いました。 綺麗な風景画や写真も大好きだけど、仏像や、生き物を描いた絵なんかのほうが惹かれる気がするのです。 陶磁器にいたっては、ほとんど興味なしって感じですねぇ。なんだか茶碗とか飾ってあっても「これは使うモノだから使わないと意味ないよなあ」とか「使いにくそうなツボやなあ」とか、思ってしまってダメなのです。 博物館の敷地内の噴水を眺めながら、京都ってまだまだ見る所がいっぱいあるねぇ、と思った夕暮れでした。 |
★★★その3・お抹茶の巻
博物館を後にして、お茶でも飲もうということになり、ふらふらと歩いた先にあらわれた七條甘春堂本店「且坐喫茶(しゃざきっさ)」というお店に入りました。 のれんをくぐると、靴を脱いで薄暗い和室に通されて、そこでお汁粉や、抹茶をいただけるようになっているのでした。 いや〜、なんか京都らしくておもしろ〜〜い。 ・・・って、私も昔は和菓子屋に勤めてたし、似たようなこと、やってたわけだけど、もてなす側にいるのと、お客さんになるのとでは、まったく違って楽しいですよねぇ。 器も凝ってるし、お菓子は美味しいし、抹茶もうまく点てられてるし、すごく良かったですよー。息子は抹茶アイスを食べたんですが「お抹茶飲みたい」というので、私のをおすそ分け。 お抹茶をのむたびに、私は和菓子屋で勤め始めたころのことを思い出してしまいます。 社長や専務を尋ねていらっしゃるお客さまに、お菓子とお抹茶をお出しするのですが、最初はうまく点てられなくて、何度か「点てなおしてきなさい」と言われた苦い経験があるのでした。 今となってはチョチョイノチョイなんですけどねぇ・・・。 いや、まあ、お手前は忘れちゃったけど、きめの細かい、きれいなお茶を点てるのは一度コツさえわかれば簡単なんです。 神社仏閣めぐりをしていると、境内でお茶を点ててくださるところがありますよね。中には「私が点てて進ぜよう」と言いたくなるような手抜きな抹茶が出てきたりもしますが、まあ、これも愛嬌ですかね。 |
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