2003年7月20日・日曜日 ◆第23回宵々山コンサート◆
久しぶりに、本当に久しぶりに、京都円山野外音楽堂で開催された宵々山コンサートに参加。
って、別に舞台に立ったわけではないんで(当たり前だけど)、コンサートに行って来ただけですが、なんとなく宵々山コンサートというのは、いつも「参加」したと言いたくなる要素があるのですね。
今回の出演者は高石ともやさん、永六輔さんに加えて、『♪悲しい色やね〜OSAKA
BAY BLUES』の上田正樹さん、憂歌団の木村充輝さん、『♪戦争を知らない子供たち』のジローズ・杉田二郎さん、『♪リターントゥーパラダイス』の諸口あきらさん、ブルースハープ(ハーモニカ)奏者の松田幸一さん、ともやさんの妹・高石とし子さん、ともやさんの娘さん、息子さんの他に、オリンピックマラソンのメダリスト・有森裕子さん、狂言の茂山千之丞さん、詩吟の佐々木一景さんなど、異色ゲストも。
今回のテーマは「言葉力」。
言葉の持つ力、歌うことで伝わる想い、詩と音のコラボレーションとしての「言葉」、自分の声を出して気持ちを伝えることの大切さ、などを再発見するようなテーマでした。
伝統芸能の方は常に声を響かせる訓練を積んでおられるので、千之丞さんも一景さんもマイク無しで、会場の後ろまで声がビシッと届くのですね。すごいすごい。
ともやさんはマラソンランナーでもあるので「マラソン」に関する楽曲もたくさん作って来られてますが、有森さんはそんなともやさんが、駅伝(だったっけ?)の時に朗読したメッセージ(詩?)に励まされたのだ、というようなお話をされ、感極まってしばし絶句するシーンも。
また、ともやさん、二郎さん、上田正樹さんが、それぞれに「風に吹かれて」を歌われたのも、宵々山らしくて良かったですよぅ!
宵々山コンサートでは、野外ということもあって、日が暮れてから、途中に「火入れ式」が行われます。
今年は観客全員参加(^^;)でした。
会場に入った時にパンフレットと一緒に「ろうそく」が渡されて「なんじゃ、こりゃ・・・」と想っていたんですが、今回はこれが火入れ式の重要アイテムだったわけです。(多分そうかな〜とは思ったんだけど)。
なんでも、清水寺からいただいてきたのだとか・・・。
で、有森さんが八坂神社から運んで来たという「種火」を、世話役さんたちが会場の一番後ろの席の参加者のろうそくに点し、それを受け取った人は前の列の誰かのろくそくへ火を分けて・・・というふうに最前列まで種火リレーをして行きました。
日が落ちて、会場のライトも落とした中を、ろうそくの小さな灯火が、一列、また一列と点っていって、やがて会場いっぱいに揺れるろうそくの火。
舞台上のアーティストの皆さんが、観客席の最前列から火を受け取り、舞台上の大きな提灯に点灯。
そのあと今度は、最前列の参加者から順番に自分のろうそくの火を消して行き、一景さんの詩吟が朗々と謡われ・・・。
いや〜、綺麗でしたよ。
でもね・・・私たち一家は最後尾から2列目の席に座ってたから、実は大変だったのよ。
一番に火をもらって、最後まで灯してないといけなかったから(^^;)。
ろうそくって、溶けてロウが垂れて来るじゃないですか。もちろん熱いのが。
ろうそくを真っ直ぐ持つと手に垂れてくるから斜めにする。そうすると、今度はろうそくの溶けるのが早くなるんですね(^^;)。や、これにはまいった。おまけに風が吹いて何度も消えそうになるし(^^;)。
でも、これもまた良い思い出となるでしょう。
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野外なのでお天気が心配だったのですが、なんとか最後までもってくれて、楽しい4時間となりました。
途中、パラパラっときた時には、客席に色とりどりの雨傘の花が咲いて、それはそれで綺麗でしたけどね。
息子も楽しかったようで「来年も連れて来てや!」と、もう来る気満々。(それはいいけど・・・来年って受験生だよ? 大丈夫なの?)
ちなみにこの日の息子は、私の愛用のチェックのシャツを着て(ボタンが逆だ!)私のチェックの帽子をかぶって・・・夫曰く「ボーイッシュな女の子にしか見えん」ような姿でございました。変なヤツ。
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