絵本作家・荒井良二さんの新作絵本『はっぴぃさん』原画展が、梅田の阪神百貨店9階・美術画廊で開催中なので行って来ました。
他の作家さんの文章にも挿し絵を描かれていたりもするのですが、今回は6年ぶりのオリジナル絵本。
いるのかいないのかわからない、神様みたいな存在の“はっぴぃさん”に、自分のお願いを聞いてもらおうと「わたし」と「ぼく」が、それぞれに山の上の大きな石を目指して登って行きます。
なんでものろのろのんびりの「ぼく」と、あわてんぼうの「わたし」が、先になり、後になりしながら進んで行くようすが描かれ、そして「はっぴぃさんのおおきないし」にたどり着いて・・・。
今日と明日は、荒井さんご本人が来場されて、ミニトークとサイン会が開かれるとのことで、張り切って会場へ。
荒井さんは「ミニトークって小噺のこと?」とか言いながらお話されて「家を出てくるときジャイアンツカラーのシャツを着て来ちゃって、さすがにちょっとマズイかと思って、このシャツにしました」とおっしゃると、会場の方がすかさず「ええ、それはもう立ち入り禁止で」(なんてったって阪神百貨店だものね)と返したり、というとっても楽しいミニトークでした。
バンブー柄のアロハっぽいシャツがオシャレでした。私よりちょい年上だから40代半ばのはずだけど「オジサン」じゃなくて「お兄さん」って感じで、「絵本作家」というより「アーティスト」というほうが似合うと思いました。
もともと、荒井さんのオリジナルの絵本は、かなりフシギな雰囲気があって、単純そうに見えて、けっこう奥が深いような気がします。
今回の「はっぴぃさん」も「戦争」の文字はないですが「わたし」や「ぼく」が住んでいる村の背景には、戦車や崩れた家のようなものが描かれていたりもして、読み進みながら「2人の願いって何かな?」と考えてみたり。
発売は9月だそうで「どうも、起承転結というより起承転転と言った感じで、結末がないようなのが多いので、今回も発売と同時に非難の嵐が来るでしょうが、自由に描かせてもらえたので批評は甘んじて受けます」というようなこともおしゃっていました。
買ったばかりの「はっぴぃさん」にサインのいただき、大満足のまひろでした。
荒井良二さんのコーナー作って見ました ⇒こちら
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