こずえ工房 和風創作ドールハウス展

2001年9月15日


 案内ハガキが届いたので、うめだ阪急百貨店の6階・美術画廊で開催中の「こずえ工房・和風創作ドールハウス展」に行って来ました。
 今回のテーマは「懐かしい我が家たち」。

 こずえ工房は溝端高子さんと、久保木こずえさんのお二人が、親子でやっていらっしゃるドールハウスの工房で、和風のドールハウスをメインに作っていらっしゃいます。
 昭和30年代の懐かしい「家庭」がみごとに再現されていて、この時代に幼年期を過ごした者にとっては、なつかしさで、思わずため息が出ます。

 画廊の入り口に飾られていた谷崎潤一郎の「細雪」の一場面をドールハウスにした作品は100万円の値札がついてて、ちょっとびっくりしましたが、30万円弱の作品にはいくつも「売約済み」の札が下がっておりました。
 高いような気もするけど、ひなまつりをドールハウスに仕立てたものなど(これには6〜7枚札がついていました)ひな人形の代りに飾るなら、お手ごろなお値段かも。
 場所もとらないし、なかなかオシャレです。

 秀逸だったのが、2億の宝くじが当たったおシカばあさんを描いた連作で、一場面目が当たった宝くじをサランラップ(?)に包み、頭にくくりつけて湯船につかるばあさん。
 「一時も身から離せない」ってわけですね。
 次のシーンでは、2億の現金が漬物桶に突っ込んであったり、畳の下に敷き詰めてあったり・・・どこに隠すか悩んでる様子がありありと・・・。
 で、最後はばあさんが亡くなって、お通夜の晩、集った息子や娘がお通夜そっちのけで、お金を探してるようす。
 ちゃぶ台(テーブルだったかな?)の上に何気なく乗ってる紙に書かれた子供たちの名前がまた「お金」に関した命名で、思わず大笑いなのでした。

 今回は息子と一緒に観にいったのですが、この作品がやっぱり一番ウケてました。
 ポンプ式の井戸があったり、竃があったり・・・懐かしい風景をながめながら「あーゆーのがお母さんが子供の時には、家にあった」「田舎のおばあちゃんのところにあった」などと話すのも楽しかったです。

 新しい作品集が発刊されていたのですが、今回は持ち合わせが少なかったので、買うのをあきらめました。でも、絶対今度買おう! と思っています。

 

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さんぽみち

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